1.マウントシャスタのすばらしい大自然

マウントシャスタの名前を初めて聞いたのは、6年位前のことだと思います。その頃は、ふーんこんな所もあるんだ・・・という感じで、どちらかというと砂漠地帯であるセドナの方に興味がありました。 ここ2~3年、急にシャスタが注目され出したと同時に、私も何故だか「シャスタに行こう。」という思いが強くなってきました。タイミングというのがあるようで、昨年の夏、どうしてもシャスタに行きたい。と思いツアーを探しましたが、ツアーの日程が合わない、航空券が取れない、などで行けず、泣く泣く諦めました。基本的に、シャスタの観光シーズンは限られているので、行ける時期が限られてしまいます。来年の夏まで無理かな・・・と思っていたところ、5月からツアー再開の案内。それもGWを利用してのツアーだったため、あまり会社を休まずに行けるので、仕事の状況をみながら悩みつつも、締め切りのギリギリに思い切って申し込みました。そうしたら、昨年と違って全て順調に進み、晴れてシャスタに行けることになりました。 帰国して改めて思うのは、昨年の夏に無理に行かないで、今回のツアーで本当に良かったな・・・ということです。やはりタイミングって大事ですね。

1日目

かれこれ18年位前、人生、生まれて初めての海外旅行で降り立った地がサンフランシスコでした。それ以来の訪問で、ちょっと感慨深いものがありました。 今回のツアーは結局、私1人の参加ということになり、3泊4日のガイドさんとのマンツーマンの旅行は、結構、不安と緊張を抱えたものでした。 空港の待ち合わせ場所で、ガイドNさんと無事合流。まだ緊張を残しつつも、車でシャスタに向かいました。車内でお話をしながら徐々に打ち解けていき、途中のファストフードでランチを取り、約6時間をかけてシャスタに到着しました。 夜の8時頃まで外が明るいこともあり、宿に着く前に、サクラメントリバーの源泉に立ち寄り、シャスタ山から流れてきたお水の源泉を飲みました。そこで、野生に生えているクレソンを味見。(日本のわさび田と同じで、クレソンは水が綺麗な所でないと生えないそうです)普段、食べているのとは違う、ピリリとした野生の味を堪能しました。 その後、宿に到着。疲れていることもあり、夕食は近くのレストランに行きました。食べても食べてもお皿の底が見えないボリュームに「やっぱりアメリカだな・・・」としみじみ感じました。

2日目

宿の後ろにシャスタ山が見えると前の晩教えてもらったので、朝、早目に起きて近所を散歩。あいにく天気が悪く、山は見えませんでした。 とても美味しい朝食を堪能した後、午前中は宿のオーナーである鈴木弘美さんのセッションを受けました。日本を発つ前、弘美さんの予定が立たないので、駄目かもしれないと言われていたので、受けられてラッキーでした。弘美さんのセッションは、的確な指摘もありましたが、気持ちの良いセッションでした。 セッション後、シャスタに着いてから続いていた頭痛がひどくなったのと疲れてしまったので時間をもらい、少し休んでから出かけました。 少し眠ったせいで、頭痛も収まり、マクラウンド滝とプルート・ケイブに行きました。 プルートケイブは写真だけ見た時、行きたいな。でも大変そうだな。と思っていたのですが、思ったよりは大変ではなく足元はおぼつかないものの、懐中電灯片手に行けるところまで行きました。でも、せっかくの洞窟なのに落書きがたくさんあり、とても悲しくなりました。 その後、マウントシャスタシティのレストランでガーリックいっぱいの料理を堪能しました。 この日の夜は、「ベイスポ」(サンフランシスコの日本語スポーツ紙)の方々が取材にいらしていて、そのうちのおひとりは偶然にガイドの中村さんとお知り合いでもあったため、宿の弘美さん、伸さん共々、夜遅くまでロビーで暖炉の火を囲みながら、色々な話に花を咲かせました。

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3日目

昨夜、「明日、天気が悪くてもいいから朝の空気が吸いたい。」とお願いし朝から出かけました。 前2日間と違って3日目のシャスタの朝はキリっとした空気がとても気持ち良く、初めてシャスタ山の全景を見ました。私のお気に入りの89号線をひたすら走り、シャスタ山が綺麗に見えるポイントに到着。 その後、バーニーホールズへ。雄大な滝を堪能したあとは今日も美味しい朝食を食べ、バーニーフラットへ出かけました。シャスタ山で有名なスポット、パンサーメドウズはまだ雪が残っているため車が入れないので、その手前のバーニーフラットで雪の中、シャスタ山の頂上を見上げました。雪山登山をしている人がたくさんいました。 その後、スウェットロッジの開始時間が昨日の予定より2時間遅れたため、行けないと思っていたキャッスルレイクへ、急遽行けることになりました。ここで軽いランチを食べた後、しばらくゆったりとした時間を過ごしました。透き通る湖面をただひたすら見つめ、風の音を聞き、とても静かで気持ちの良い時間を過ごすことが出来ました。 その後、いよいよスウェットロッジへ。実は、昨夜あたりからこのスウェットロッジを経験することに対して、とても緊張していました。日本で一度だけ体験したことがあるものの、本場のスウェットロッジの熱さに耐えられるだろうか?とか中でどんなことをするのだろうか?とか色々と考えてしまい不安で不安で仕方がありませんでした。 スウェットロッジの中では私語が禁止なため通訳も出来ないので、Nさんからも「1人で大丈夫ですよね」と言われていました。 儀式のやり方の説明は詳しく受けたものの不安は増すばかりでした。3時から開始のため、2時過ぎに現地に到着。すでに石は焼かれていてしばらくすると歌を歌い始め、儀式は始まりました。 儀式が始まると、私語もあまり好ましくないので、歌を聴きながら焼いている石をボーっと見つめていました。開始の時間が近づいてきても私の予想に反して観光客がほとんどいなくて、ネイティブの方々ばかり。「えっ。日本人とか誰もいないの?」とますますパニックになっていました。いよいよ、時間となりスウェット・ロッジの中に入ることに。ところが、頼みの綱のNさんが私の視界から消えていました。「え~~っ!!」と思いながらも、今日の感想を聞かれてたら言う、教えてもらった英語のフレーズを頭の中で繰り返し、意を決して入ろうとした時に着替えたNさんが登場一緒に入ることが出来ました。 後で聞いたところ、ギリギリまで待って人が少なそうだったため、急に入ることを決めたそうです。 心配したスウェット・ロッジはとても暑いものの耐えられないものではなく、中でどんな話をしているか、皆目わかりませんでしたが、終わった時は心身共に浄化されたようで、とても気持ちのよいものでした。(何故かずっと泣いていました。) 今晩の夕食は、久しぶりの日本食。オーガニックレストランの「Vivify」でこれまた、たらふく食べました。Nさんに「(私と)一緒に食べると美味しいですね。」と言われ、一瞬???の私でしたが、よく食べるという意味でした。他の人はもっと小食なんだ・・・と多少複雑な気分になりつつも、褒められたと思って、たくさん食べました。(だって美味しかったんだもん。) この日の夜は、天気が良かったこともあり、星を見に行きました。 満月すぎてすぐのため、月明かりのシャスタ山も見えるはずだったのが、時間が早かったのかまだ月が出ていなくて、月明かりのシャスタ山は見られませんでした。でも、満天の星空が見られて満足でした。

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4日目

今日は、サンフランシスコに帰る日。最後の朝食を堪能し、ストーニーブルックインの弘美さんと伸さんにお別れを告げ、午後まで、まだ行っていない所に行くことにしました。 サクラメントの源泉で日本に持って帰る水を汲み、ヘッドクリークの滝へ。 ここは、それほど大きくない滝ではあるものの、滝の裏側に回れる楽しい滝でした。 その後、モスブレーの滝へ。ここへは20分程度、何もない線路をただ歩いて行きます。 普段は線路なんて歩いたことがないので、とても楽しかったです。(帰りは電車にも遭遇しました。)モスブレーの滝は、水量がそれほど多くないものの、優しい滝でした。ここでしばらく滝を見ながら、ボーっとした時間を過ごしました。水の音を聞きながら何もしない時間は、本当に至福の時です。 モスブレーの滝を最後に、シャスタ山に別れを告げ、サンフランシスコに戻りました。 結局、サンフランシスコでもNさんと夕食を共にし、心から名残を惜しみつつホテルでお別れをしました。 今回の旅は、本当に心に残る素晴らしい旅となりました。 私も、遥かかなたシャスタ山に行くほど、スピリチュアルなことが好きではありますが、パワースポットとして、何かミラクルなことだけを期待して来ると不便な場所だけに期待はずれに終わってしまうかもしれません。でも、シャスタの自然は本当に素晴らしく、優しく迎えてくれます。ただ自然を満喫しているうちに、いつの間にかエネルギーがチャージされていることと思います。 最後になりましたが、素晴らしい旅を一緒に創り上げてくれたガイドのNさんに心より感謝しております。また、再訪します。

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