5.セドナ―新たな「癒し」のカタチ

1.ヴォルテックスと精霊の街セドナ

スピリチュアルなことに興味のある人はぜひ一度行ってみたいと思うのがセドナだろう。「セドナに行って人生が変わった」という言葉が旅行雑誌に良く出ている。本当にそんな変わるのかなあ、とは思っていたが、そんなにすごいところなら我が目で確かめるのが一番である。
セドナに行く最大の目的はなんといってもヴォルテックスとよばれる「気」の強烈なエリアでのエネルギー浴である。とにかくセドナの大地からエネルギーをたっぷり頂いて、心身のつまりを大掃除しよう、ということがセドナ訪問の最大の眼目だ。つまりが掃除されれば、今まで考えもつかなかったことが浮上してくるかもしれない。それは新たな人との出会いかもしれないし、とっくに忘れてしまった夢を思い出すことかもしれない。セドナという土地にいくと「精霊」の力、「精霊」の導きというものを感じる機会があると思う。それは今やどこかに埋もれてしまった本当の自分に導いてくれるビーコンでもある。セドナとは、おそらく昔の人、自然人なら誰しもが持っていただろう大切な感覚を取り戻すことができる土地なのである。

2.偶然の出来事を通して精霊は語る

特別な土地を訪問するということは、縁あってその土地に呼ばれるということらしい。そういえば私も、そもそもは何の気なしに、セドナに行ってみたいなあと思い始め、だけども日程やら何やら厳しいそうだなあと迷っていたのもつかの間、いつの間にやらうまいことに職場も家も諸々の調整が驚くほどスムーズに行き、憧れのセドナに本当に行けることになってしまった。
セドナに行くと必ず皆「偶然のタイミング」で思いもかけない出来事に出会った、と言うようである。セドナ特有のエネルギーの「濃い」環境にいると、何かの力に引っ張られて自分が行動している、と言う感覚が強くなる。

私もいくつか偶然が重なった出来事を経験した。セドナに行ったことのある知人からスエットロッジの経験談を聞き、これはなんとしてでも参加したいな、と思っていたのが、あいにくバーノンさん(アトラスアメリカさんで斡旋してくれたスエットロッジの主宰)は金曜しかスエットをやらないとの話で半ばスエットを諦めてセドナ入りした

のである(金曜には現地を出発する日程だった)。ところが、どうしたわけか水曜日に希望する人数が多く、おまけにバーノンさんも通訳のチズコさんもたまたま当日の水曜がオフなのでスエットが金曜でもないのに実施できるということになった。ほかの希望者も偶然が重なって参加するに至った話をしていて、そのあまりの偶然の重なりぶりに、本当に「精霊の導き」が働いていることを実感したのである。

スエットロッジの体験というのは本当に人様々のようだ。ロッジの中の暗闇に精霊の光を感じる人もいれば、自分の中に強烈な精霊の力の流入してきたことを感じる人、過去の強烈な感情が浄化される人など皆いろんな体験を持ったようだ。
ちなみに私は、想像なのかビジョンなのかよく分からなかったがタカのような猛禽のイメージがちらりと脳裏に浮かんだ後は、特に儀式中は神秘的なことは一切無かった。ところが終わった後に強烈な頭痛に見舞われたのである。脱水症状の頭痛なんじゃないの、と皆に言われたが、いままで脱水状態で味わったような頭痛とは違うようだった。バーノンさん曰くは、その頭痛は精霊の働きかけによるものだ、とのことである(猛禽の口ばしで頭を突っつくジェスチャーをしつつ)。

後日談ではあるが、日本でオステオパシー(手技療法)を頭蓋に施してもらったところ、その頭痛のあった箇所から大量のエネルギーの塊がゴソっと抜け出ていき、手技を施していたオステオパシーの先生も驚きあわてて1メートルぐらい退避したほどである。どうも頭蓋内に膠着していたエネルギー的な塊がスエットを機に緩み始めたようである。(そのせいか最近どうも考え方が以前より柔軟になってきたようだ。アタマの抑制がなんやら緩み始めたらしい。)いずれにしろ、スエットは何がおきるか分からないが、精霊に敬意をもって望めば思いもかけないことが経験できるかもしれない。ぜひ一度は経験して欲しい。

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3.ヴォルテックスでエネルギー浴三昧

セドナという土地にはヴォルテックスと呼ばれるエネルギーのポイントがある。いずれも、絶景に位置する。エネルギー浴をしながら美しい風景を見ることができ最高の気分である。ところで、セドナ自体も広いヴォルテックスともいえる。感覚の鋭敏な人であればセドナに入った時点で、ある種の強烈な「磁場」といっていいものに踏み込んだことに気づくと思う。私もセドナに到着早々、長時間のフライトでくたびれはて、ベッドに倒れこんだところ大地からエネルギーが吹き上げてきて、どんどん自分の身体がエネルギーに充填されていき、あまりの強烈なエネルギーのおかげで疲れが吹っ飛んでしまった。一体どういう土地なのだろうか。

ヨガや気功などを習いに行くと呼吸とともに「気」を身体にめぐらすように言われる。実際しばらくやっていると「エネルギー感覚」とか「気感」とでもいえるものが磨かれてくるが、私の場合はセドナ滞在中にそのエネルギー感覚が非常に鋭敏になった。明らかに何かの回路が開かれたようだ。

ヴォルテックスと呼ばれるエリアは岩がそそり立っている箇所にあるようだ。ガイドの方によると、岩に浸透するエネルギーの強さにより風雨よる侵食の進行の度合いに違いが出てきて、エネルギーの強いポイントが削られずに残っているということらしい。また、ボイントンキャニオン近辺では地面に石英質の割合が多かったことを記憶しているが、クリスタルのエネルギーとも関連があるらしい。ヴォルテックスにいると巨大なクリスタルの結晶の中にいるような気がする。
ヴォルテックスツアーでは、ヴォルテックスの一つであるボイントンキャニオンに連れて行ってもらった。そこでは、エネルギーの強烈なところでずっと身動きせずに

エネルギーをたっぷりもらったのだが、充電のしすぎでエネルギー酔いになった。 それぞれのヴォルテックスでエネルギーの質は微妙に違う。強烈さではボイントンキャニオンが一番だろう。何か別の次元とつながっているような感じがした。 あたりにはネイティブの人たちが行った儀式の跡だろうか、石が塔のように積まれていて、エネルギーの強いところを探すヒントとしても使うことができる。

またキャセドラルロックは神聖さのようなものを感じさせるものがある。女性的なエネルギーだ、と表現する人もいる。キャセドラルの最も中心となるポイントには、残念ながら行けなかったのであるが・・・(そこはクリスタルも多く、過去生の記憶が戻るぐらいの強烈なポイントらしい)。 ちなみにキャセドラルロックから街にもどる途中に聖十字架礼拝堂がある。この礼拝堂もヴォルテックス上にあるようで、特別な教会である。そこで一同、祈りを奉げる。街から手軽に行けて、風景が抜群なのがエアポートメサである。 エアポートメサからはベルロックやサンダーマウンテン(ディズニーランドのアトラクションの一つであるビッグサンダーマウンテンのモデルとして有名)が一望でき、絶景である。ずっと眺めていても全く厭きることが無い。しばらく眺めていると別の惑星にでも来たかのような錯覚を覚える。ここからの眺めの写真はよく雑誌などにも使われているほどである。

せっかくセドナに来たのだし、ぶっ倒れない限りはたくさんエネルギーで酔っ払うのもありだな、と思っていたので、エアポートメサはホテル(ベストウェスタンインオブセドナ)からも徒歩10分強であるのでちょくちょく行ったから、帰国までには大層エネルギーをもらったはずだ。(ただし、ヴォルテックスは強烈なので一日に何回も行くものではないそうです。人によっては体調を崩しかねません。私は少々酔っ払おうとも大丈夫だろうという自信があったので無茶をしたまでです。真似は勧めません。)

ところで、ネイティブの人が言うようにヴォルテックスでエネルギーをもらったらその土地へのお礼は忘れずに。(各人思いおもいに土地の精霊に感謝すればいいとおもいます。)実際のところヴォルテックスのエネルギーはあなたを後押ししてくれるよいエネルギーで、やさしく包み込むようなそのエネルギーを感じれば自然と感謝の気持ちが湧いてくる。

4.セドナでの一日の過ごし方について

ところで、セドナの街はとても安全である。鍵をかけなくても大丈夫だ、とはガイドさんの言葉であるが、驚くほど土地の人も親切で優しいのである。私の拙い英語でもみな熱心に手助けしてくれ、おかげでこの旅行では感激し通しで、終いには東京に帰るのが苦痛になってしまった。

セドナの街はアーティストやお金持ちが多いせいか、洒落た店が多い。お土産屋さんではセドナらしくクリスタルショップやニューエイジショップなども多数ある。クリスタルに興味がある人はぜひ利用してみるといいだろう。私はクリスタルショップで大量のクリスタルの前で時間を忘れて眺めていたところ、最後はやはりエネルギー酔いになり結局何も買わずにちょっとばかりふらつきながら店を出た。一体何をやっていたのだろうか、もったいない話である。
ヒーリングサロンも沢山ある。英語が堪能なら気に入ったところに行ってもいいだろう。いろんなヒーリングサロンやクリスタルショップのチラシがホテルに沢山置いてあって、見ているだけでも結構面白い。クラブワールドさんに事前に頼めば通訳付のヒーリングも予約可能なようなので、興味のある方は体験してみるといいと思う。
セドナには「アートの街」の一面もあり、あちこちに現代美術や伝統工芸品を扱うギャラリーやショップがあるが、「Y」とよばれるセドナ中心のポイントの近くには「テラカパキ」を始めとして、工芸品専門店が集中している。
午前中にヴォルテックスツアーやハイキングツアーをこなして、午後の気温の高い時間帯に冷房の効いたギャラリーめぐりや、アップタウンの土産物店めぐりをし、夕方になったら、またエアポートメサやオーククリークなどに行くのがお勧めのすごし方である。
ちなみに「テラカパキ」には「フラワーエッセンス入りミネラルウォーター」なるものが売っている。日本では見たことが無いので、ものめずらしさに買い込んで、毎日どんどん飲んだところ、ただでさえヴォルテックスのエネルギーが効いていたこともあり最終日のころはすっかりエネルギー的にハイになってしまった。

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5.最後に・・・セドナに行くと見えてくるものについて

普通、観光と言うのは物見遊山で珍しい風景を見て、おいしい物を食べて・・・と言うことが、その目的なわけで、「セドナで癒しの旅」といわれると、そこにヒーリングのオプションがくっついてくる程度かな、と思っていく人が多いかもしれないし、中にはセドナでは何も感じなかった、と言っている人もいるらしい。
でも私の経験では、人によって意識するにせよしないにせよ、セドナに行くとあの特有のエネルギーによって何かが魂に吹き込まれるのは確かである。それは日本語で言う「癒し」(=ちょっとした仕事の疲れを取る)なんてものではなく、英語の「healing」(=全体性”トータルな意味で自分の本当の姿とか望みとか・・・”を取り戻す)ということばで表されるもののことだ。

事実、セドナから帰ってきてからスピリチュアルな感覚が強まり日ごろの考え方も変化し始めた。スピリチュアルな領域との接触というのはものの見方を変えてしまう。つまり自分に正直にならざるを得なくなるということ。それは結局のところ望みどおり生きるということ。また、いずれ機会があればそう遠くない時期に行ってみたいと思う。(もっと英会話の勉強もしなきゃね。) この駄文をここまで読んでくださった皆様、日常何とはなしにストレスのたまっている皆様、是非セドナに行って見てください。セドナは期待を裏切りません。ストレスやら欲求不満というのは、どうでもいいようなつまらない感情ではなく、心の底で本当に望んでいることに気づかせる神聖なシグナルだと思います。日本にいるとそのシグナルはかき消されてしまうけれども、セドナのヴォルテックスで沢山エネルギーをもらえば、きっとそのシグナルが告げる自分の本当の姿に導かれるはずです。それはとてもワクワクすることに違いありません。
最後になりましたが、クラブワールドの関田様、アトラスアメリカの谷野様には大変お世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。

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